2009年12月8日火曜日

1941年

のこの日から1945年の八月まで日本はアメリカと戦争していたわけで、満州あたりから数えると15年くらい戦争をやっていたわけで、よくもまあ、そんな国力が当時の日本にはあったもんだと思う。
 というよりかはやっぱり完全な侵略戦争とか、完全な自守自衛戦争とか、そう簡単には言いきらないだろうけど、あっちで火事を起こしたらこっちでも火事を起こして挙げ句の果てには丸焼けになってしまったというのは歴史の必然があったようにも思える。歴史の必然とかいう言葉は嫌いだけど。
 たぶん戦争というのは既に遠い昔、今は昔、竹取りの翁というものありける頃のお話になってきたので、いよいよ誰も戦争を主体として体験したこととして語ることはなくなり、客観として物語を読むという時代がくるし、もう、きつつある。
 だから、そのうち、真珠湾に臨む山本長官の胸中や長篠の戦いに挑む武田方諸将の如くと語られるかもしれない。山本五十六は戦中に軍神になったし、武田方諸将はたぶん愚痴る前に悉く討ち死にしただろうから死人に口なし。まあ、言いたい放題なんだなあ。
 歴史の必然というのは、たぶん嘘っぱちなんだろうけど、嘘っぱち以外に歴史を語ることはできないんだなあ。体験は語れるだろうけど。
 それにしても、68年前、今の日本がこうなっているなんて誰も考えもしなかっただろうなあ。こうはなりたくないっていうビジョンのいくらかはもしかしたら体現しているのかもしれない。

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