2009年12月31日木曜日

大晦日

 かつて大晦日というのはどこかお祭りのようなものだった。
 寝子的なところも多分にあるのだけど、今では考えられないことではあるが、平常夜九時で寝てしまう(土曜は例外で夜十時まで起きていた…日立不思議発見は八年近く毎週ほとんど欠かさずに見ていたので)某夜気が大晦日だけはオールナイト起きていても文句は言われない、そういう非日常感があった。
 紅白歌合戦は見る気にならなかったが(歌は嫌いだった。抵抗を感じずに聞けるようになったのは最近のことである。学校でやるような合唱は今も大嫌い…)野球拳なんてやっていると、平和だなあと思いながら見たし、マイナーな外国映画がやっているのも見ていた。国営放送が廃業する造船工場や四万十川の淡々としたドキュメ
ンタリーを流していた。そういうのを見ながら大晦日を感じていた。
 今年はどこが当番なのか知らないが、何年かの割合で浅間神社の持ち回りがまわってくるのだけど、夜中の二時や三時に二本松の浅間神社に行くと初詣がやっていて、甘酒や汁粉がふるまわれる。どこが当番でも幼稚園くらいから知ってるオジはんオバはんが大抵いて甘酒をくれるものだから初詣の甘酒や汁粉がテキ屋さんによって
販売されるというのはむしろ、へ〜…と思ったりもした。甘酒や汁粉はこれ大好物だから、もう非日常である。
 上京してからはよく柿生の琴平神社に初詣に出掛けたが、夜中に神社をまわるというのは地元にいる時からやっていて近所の神社は大抵まわった。
 高校の時には三島大社に足を伸ばして帰路二人組に総額五十円だか百五十円だかを強奪された。財布も何年か使っているゴミくずだらけの巾着だったからやるだけ赤字。こっちもなけなしの銭ぶんどられたけど、たぶんガス代にもならなかっただろう。
 今は某夜気には暮れも正月もありはしないが、初詣どこ行こう。新宿の花園神社にでも行こうかな…お水の神さんらしいし。明日にでも行こうかな…ちなみに昨年は大阪の野崎観音でした。

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