2009年12月27日日曜日

ジャルゴン

 タイトル、怪獣の名前みたいでしょ?
 そうです。ジャルゴンとは怪獣なのです。
 ゴジラが東京から大阪、と順ぐりに日本列島主要都市で暴れまわったように、ジャルゴンは議論の場においてしばしば暴れまわるものなのです。
 時には南の島か北の氷の中で密かに暮らしているジャルゴンも一度都会に出てきたら大暴れすることも希ではないのです。
 なぜならジャルゴンは他の非専門用語との軋轢によって顕在するものなのですから。
 ゴジラ一匹でも大変なのにアンギラスが出てきて、キングコングまで繰り出してきたらもうどうにもならないのです。なんでか知らないけど、怪獣同士は相争うのです。
 防衛隊でもGフォースでも国連軍でも自衛隊でも戦略自衛隊でも何でもいいからジャルゴン退治に乗り出すところがあったとします。
 さて、怪獣映画を見てみましょうか。怪獣退治に乗り出した軍が怪獣退治に成功した事例ってそんなに多くないのではないでしょうか。むしろ怪獣を迎撃している軍隊の流れ弾その他によって被害が拡大していくという場面は怪獣を退治した場面よりも多いのではないでしょうか。
 仮にジャルゴン退治に誰かが乗り出したとしても、同じことが起こることも多分ありますよね。誰がゴモラとレッドキングの暴れるところに立ち入れるというのでしょうか。兵隊さん以外の誰が砲火行き交う戦場をウロチョロしたいというのでしょうか。鬼退治に行ったはずの桃太郎が鬼になって帰ってくるというのは最悪の事態な
のではないでしょうか。
 でも、ジャルゴンの立場からすると楽しいんですよね。存分に力を振るうことはとても楽しいことです。そして、ジャルゴンには誰もがいつでもどこでもなれるわけです。きっとジャルゴンの破壊力をうまく使えたら、あるいは世の中もう少しうまくいくかもしれないのですが、それはジャルゴンの性質的に難しいような気がするの
です。

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